シルバーウィーク初日、雨の多い夏でしたがこの日は久しぶりに晴れの予報。
北アルプスの南の隅っこ、白樺峠。
標高1700m。
ワシタカの渡りの観察地としてこの所注目されています。
何と言っても良いところは、この位置。
普通、ワシタカ類は下から見上げることが多いのですが、ここではこの角度からも見えることがあります。
特にこのハチクマが、比較的低いところを飛んでくれます。
ここ、「タカ見の広場」は峠の北東側の斜面を開いて、渡ってくるタカを見やすくしてあります。
ここから見えているのは上の方に陣取っている人だけですが、この斜面に何人の彦が来ているのか、、、
タカは正面の峰で上昇気流に乗って舞い上がり、こちらの方向に飛んできます。
周りの3000m級の山は雲で見えませんでしたが、この方向だけ雲が切れて、次から次へと渡ってくるタカでタバコも吸う暇がないほどでした。
上の写真の右側、谷の部分。
わずかに松本平が見えています。
この辺は松本南部、塩尻に近いあたりです。
(多分)
この写真の上の方にゴミの様に見えている黒い点が上昇気流に乗って舞い上がっているタカですが、、、
見えないかな?
もう一度、ハチクマ。
右側に飛ぶとこんな感じ。
って、真横過ぎてわからないか(笑)。
でも、この距離で真横をタカが飛ぶ!
なかなか感激です。
しかし、、、このハチクマは蜂の巣を襲って、その幼虫をヒナを育てる主食にしています。これだけのハチクマが渡って来るってことは、それだけ蜂の巣が食われているっていう事で、日本でどれだけの蜂の巣が食べられいるんだろうか?
こちらはノスリ。
ここではあまり人気が無い(笑)。
確かに都会近くでも、冬の草原や河原で見ることが出来ますが、、、
しかし、どの写真もピントが、、、
またまた、ハチクマ。
低いところに来ると、周りをきょろきょろしながら飛んでいるのがわかります。
時々、こちらを見て「おまえら何してるんだ」って言っているようです(笑)。
でも、この距離なら、もう少しピントが、、、
さて、こちらはサシバ。
東南アジアから来て、日本の低山帯で繁殖するので、いわゆる里山では一般的なタカです。
低山帯での繁殖ですので、信州ではあまり一般的ではないか?
タカの渡りではこのサシバがメインになりますが、今日はハチクマの方が多く渡ったように感じました。
午後遅めからはこちらの方が多くなったようです。
またまたまた、ハチクマ。
ハチクマはその色や模様の個体差が大きい鳥の一つです。
実は前日に実家の近くで午後3時ごろにミサゴ1羽が飛んでいるところを見ました。
こんな所で珍しいと思っていたら、その後9羽のハチクマ。
(1羽はノスリだったかもしれません。裸眼だったので詳細は不詳)
すべて東から西、白樺峠の方向でした。と言うわけで期待して来たわけです。
タカ見の広場は周りの樹が切り開かれて、明るくなっているので、草花もきれい。
マツムシソウに来たイチモンジセセリ。
一昨年に来た時にはこのマツムシソウにアサギマダラが止まっていました。
そう言えばタカに交じって、アサギマダラも上空を南西に向かって渡っていきました。
この標高のさらに上空をひらひらと舞いながら渡っていくアサギマダラを見ると、不思議な気持ち。応援したくなります。
帰りに立ち寄った駐車場近くの池。
オニヤンマにしては少々小さい。
コヤンマかな?
良く見るとあちこちで産卵中。
これから厳しい冬が来るでしょう。
命を繋いでゆく秋の日でした。
追伸:ピントの合ていない写真を数百枚も撮りました(泣)。写真なんか取らずに見ることに集中すればよかった。
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